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「人間はいかに多くの経験をし、その経験を積み上げても、 それで自分を肯定したり、満足することは出来ない」<山本周五郎「山彦乙女」>
ヘラクレイトスも同じようなことを言ってました。知恵を増すってのは半ば趣味みたいなもの。
日本人による偉大な発明の一つ*1にカツカレーというものがある*2。
それで、通常カツカレーを食べるのはカレー屋でなのだが、一つ不満なのは、大抵カレー屋のカツというのは油が古く、しかも肉が今ひとつうまくない。
それで今日、たまたまトンカツ屋に入ったので、うまいトンカツを使ったカツカレーというのはどんなもんだろう?と思い、やや高目ながら、カツカレーを頼んでみた。カレー屋のとは違い、さすがにカツがでーんと鎮座しているのがトンカツ屋のカツカレーの特徴だろう。
…結果、はっきり分かったこと。
カツカレーで重要なのはカツの方ではなく、カレーだと言うこと。
確かにカツは美味い。だけど、そこにかかってるカレーの味が全て台無しにしてしまってる。カレーがいい加減な味だから、全部がぶちこわしになってしまってる。
正直、トンカツ屋でカツカレーは二度と頼まない事を心に誓う。*3。トンカツ屋に入ったら、トンカツにしよう。高いだけで不味いものをわざわざ食べる必要はない。
考えてみると、この二つは両立しにくいんだな。カレーが美味ければカレー屋になるし、トンカツがうまければトンカツ屋になる。
この二つを一つの店で絶妙に組み合わせるのは相当な難しさだと思う。
…なんでこんな忙しい時にこんな下らんことを長々書いてるんだ?私は?*4