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「雄弁家は、その深遠さにおいて足りないところを話の長さで補う」<モンテスキュー>
…わははははは。
先日ニュースで宇宙で巨大なダイヤモンドがあると言う記事を読んだ。確かに恒星が終末を迎える時に高圧縮がかかるので、豊富に炭素があれば最も安定した形としてダイヤモンドになることは充分考えられる。重さも数トンの結晶となることもあるだろう。
ところで、ダイヤモンドが世界で一番硬いと言うのは一般常識で分かってるが、ここでこんな問題を出してみたい。
「鉄板の上にダイヤモンドを置いて、そこにハンマーを振り下ろしたらどうなるか?」
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…答えは「ハンマーと鉄板にダイヤのくぼみができる」
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…ではない。実はダイヤはあっけないほど簡単に砕けてしまう。
世界一硬いと言うのに何故?と思われるかも知れないけど、物理では硬いと言うのは、実は「もろい」と同義語なのだ。硬ければ硬いほど実は衝撃に耐えられなくなってしまう。
ダイヤの硬さというのは、実は「ひっかきにくさ」である。衝撃を与えずに押しつけるように重さを書けていくなら、無類の硬さを誇る。だが、ちょっと固いもので衝撃を与えようものなら、ほんとうにあっけなく砕ける。
だから、先の質問も、「鉄板の上にダイヤを置いて、ゆっくりとロードローラーで轢いてみたら」という質問だったら、間違いなく鉄板にはダイヤのくぼみができる。
だからこそ、宝石を扱う時は慎重の上にも慎重を期さねばならないのだ。もしダイヤモンドを落としてしまったら…恐ろしいことになるからね。