「子供が持つ観念世界は、妄想と現実の区別が気迫であるが故に、
そこで起きた体験は現実に体験したものと同じような痛みを持つ、と思う」<押井守

 子供のイマジネーションは凄いものがあるのですが、多分それは私たちが考えるような“創造の産物”ではなく、実体を持ったものなんですよね。多分。
 道路の白線を渡る子供は、白線の外が断崖絶壁だと信じることができるのですから。
 それが失敗することでの仮想的な死が、結果的に「生きるとは?」と変わっていく。
 やがて生というのは死の反義語ではない事に気付くようになって、大人になるんでしょう。