■
3世紀末に皇帝となったディオクレティアヌスは帝国を四分割。それぞれに皇帝を配して異民族の襲来に備えた。しかし強権とカリスマ性を持ったディオクレティアヌスの治世が終わり、代替わりすると、四分割された帝国それぞれが互いを攻撃する内乱へと発展していった。その中で再び帝国を統一したコンスタンティヌス帝の誕生までを描く。
ヨーロッパ中世を学ぶならば、まずコンスタンティヌスを学ぶ必要がある。いわば、この皇帝の誕生からヨーロッパは中世へと突入していく訳だ。当然元のローマ帝国とは全く似ても似つかぬ形として。
本作は古いローマ帝国の崩壊と、新しいローマ帝国の始まりまでを描いた作品と見て良し。