キリストの勝利 ローマ人の物語XIV
塩野 七生
新潮社 (2005/12/27)

 コンスタンティヌス帝によりローマは一度一つとなったが、ペルシアのシャプール2世、ゲルマン人の侵入などに対処するため、その後の後継者達によって又しても分裂していった。そしてテオドシウス帝による再統合までの歴史と、その中でキリスト教がいかにしてローマ国教として確立していったかを描く。

 壮大なローマ帝国史を描く本作もいよいよ残り一冊となった。まさか本当にここまで来るとは私自身思ってなかったけど、相変わらず面白い。実は同時期に「ローマ帝国衰亡史」も読んでいるけど、やはり二次資料が多いし、日本人が書いていると言うこともあって、こちらの方がやっぱり読みやすくて良い。さて、最終巻は一体いつになるのか?