大河の一滴
大河の一滴
posted with amazlet on 06.08.26
五木 寛之
幻冬舎 (1999/03)
売り上げランキング: 18,213

 歳を取ったことを自覚した著者が、世間の評判にとらわれず、本当に自分が思ったことを徒然に綴ったエッセイ集。

 現代は優しい時代なので、きつい現実を見せないようにする傾向がある。しかし実際問題現実は厳しい。それに目を背けるのではなく、直視しつつ、それを受け入れることの大切さを語っているようだ。用は現実から目を背けるのではなく、現実に耐える心を作れ。ということ。まあ、老人の繰り言と言われてしまえば、本当にただそれだけの作品でもあるんだけど。