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仮面ライダーをつくった男たち
posted with amazlet on 07.05.16
             日本特撮を代表する長期シリーズの「仮面ライダー」。この作品の成功によって変身ブームを引き起こし、さらには日本の特撮技術を一気に上げていったことで知られるが、放映当初には並々ならぬ苦労があった。本作は東映の名プロデューサと言われる平山亨が仮面ライダーをいかにして作品にしていったか、そしてそのアクションを担当した大野剣友会の面々をモティーフに、当時の番組作りに迫った作品。
             仮面ライダーには数々の裏のエピソードが存在するが、改めて本作読んでみると、本当に色々あったんだなあ。と思わせてくれた。特に番組そのものよりも大野剣友会の武勇伝の数々はとても面白い。地方ロケで無料宿泊の条件がヘルスセンターの大広間でのアクションショーだったとか、交通費を支給されないまま地方に残されてしまい、アクションショーを巡業しながら東京に戻ってきたとか…あれだけの視聴率を誇ったにもかかわらず、どれだけ予算が苦労したのかがよく分かる。特撮ファンには必携の一冊とも言えよう。
