これが原作なら、当然ああなるわな。
チャーリー=マーロウという奇人が友人達に語ったコンゴでの出来事。象牙の仲買を一手に引き受けるクルツという男が密林の中で行方不明になったとの報を受け、彼を捜しに向かったマーロウが味わった恐るべき旅とは…
「地獄の黙示録」原作。映画でヴェトナム(というかカンボジア)だった舞台は元はアフリカのコンゴ。一応形式は冒険譚なのだが、むしろ人間の業に突っ込んだ哲学的な話に仕上がっている。何というか、これを映画にしようという事自体がかなり冒険だったような気もするんだけど、オリジナルがこんなだからこそ、ああいった映画が出来たと納得できたところもあり。
…と言うより、よくこんなもんを映画化しようって気になったもんです。あの頃のコッポラは本気で世間舐めてましたな。その分無茶苦茶苦労したとのことですが。
『地獄の黙示録』撮影全記録 (小学館文庫)
posted with amazlet at 08.09.17