今月(というかもう先月か)のCOMICリュウ。押井の「勝つために戦え」は手塚治虫について。
 総論としてアニメ作家としての手塚は「負けた」と言い切ってますが、この人が日本のアニメに与えた影響はかなり大きなものがある事はちゃんと認めてます。リミテッド・アニメーションの開発で低コストで作られるようになった側面は当然として、これは「格好良い画を印象づけやすい」という面もあるとのこと。
 確かに常にぬるぬると動き回っているよりも、固定されたアングルに凝るとか、動きの合間、格好良い瞬間が記憶に残るというのは確かにあると思います。
 アニメを動きではなく画で考える。確かにそうせざるを得ない側面はあるにせよ、やっぱり漫画家の考えなのかもしれませんね。
月刊 COMIC (コミック) リュウ 2008年 11月号 [雑誌]