屍鬼 二 (著)小野不由美 

 外場に徐々に忍び寄る死の影。原因不明の疫病により次々と死者が出るのみならず、謎の引っ越しも相次いでいた。死を食い止めようと必死の敏夫、次々に行われる葬儀に追われる静信は、その目の回るような忙しさの中で原因究明に奔走する。そんな静信の前に現れる少女がいた…

 日常が徐々に浸食されていく過程が描かれる話だが、本当にこれは徐々に徐々に話は進んでいき、物語自体はほとんど進んでないのでは?と思えてしまうこともしばしば。日常描写部分が多すぎる上に、大変長い作品なので、読んでいて疲れてしまった…しかし、このタメこそがこの後の展開の伏線になってるんだけど。