のほほんだけじゃダメかしら (著)大槻ケンヂ <amazon>

 著者が身の回りにいる様々な特殊な立場にある女性達にインタビューを行い、その様子を綴った作品。筋肉少女帯の追っかけ、女子プロレスラー、SMの女王様、UFOを見たと主張する女性、DVを受け続ける少女、そして著者自身の母親…それぞれの、その時に持っていた人生観を描く。

 そう言えば最近著者はNHKでよく対談を行っているが、それを見て思うのは、腰の低さと、聴き上手と言うこと。自分を出さず、知識だけ呈示して、それを語らせると言う術に結構長けている。著者自身のパッションではなく、他者の人生を覗き見る事が結構好きなんじゃ無かろうか?本作も結構面白い。