マザー・グースの唄―イギリスの伝承童謡
平野 敬一
中央公論新社 (1972/01)
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 イギリス文学を語る上で見落とされがちな、しかしイギリス人の根底に流れる基本素養としてあるのがマザー・グースの唄。これを唄としてよりも、日本にあってその意味を考察する作品。

 思い出したように時折眺める谷川俊太郎訳の「マザー・グース」。その唄に込められた意味を問う作品で、唄の一つ一つに色々な意味があるものだ。ただ、これは本当にとば口と言った感じで、まだまだこれは奥が深そう。単に口ずさむだけにせよ、意味が分かるとなかなか楽しい。