陰陽師―飛天ノ巻
陰陽師―飛天ノ巻
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夢枕 獏
文藝春秋 (1998/11)
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 源博雅陰陽師の阿倍清明との交流と冒険を描く連作短編集。「天邪鬼」「下衆法師」「陀羅尼仙」「露と答へて」「鬼小町」@桃園の柱の穴より児の手の人の招くこと」「源博雅堀川橋にて妖しの女と出逢うこと」の7編を収録する。

 著者の作品の大部分は読んでいると自負しているのだが、実際は結構空きが多く、最大のヒット作となった本シリーズは実はまだこれで2冊目。出来は安心できるのだが、やはりこの著者の作品はもっとバイオレンスが欲しいと思ってしまう辺り、まだまだ著者を読み込んでない証拠か?