終戦のローレライ〈3〉
福井 晴敏
講談社 (2005/02)
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 アメリカ軍の追撃を振り切り、とりあえずの目的地であるウェーク島へとたどり着いた伊507だったが、休む間もなく次の指令が下った。アメリカへの特攻というのが指令内容だったが、実はこれこそが本作を発案した浅倉大佐の張り巡らせた罠に他ならなかった。何も知らされずに繰艦していたクルーは、恐るべき事実を知らされることに…

 いよいよ本式に物語に入ってきたが、これを知ると、改めて映画はよくこれをまとめたものだと思える。本巻のイベントもかなり端折られてはいるけど、出来るギリギリの所まで演出していたようだ。小説版としても完成度は高い。