ひとりでいいの
ひとりでいいの
posted with amazlet on 06.01.23
内館 牧子
角川書店 (1993/03)
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 綺麗な顔が自慢のまどかはこれまで多くの男とつきあい、その中で一番条件の良い星野からプロポーズを受けることに成功する。周囲の女性達から白い目で見られることも意に介さず、幸せになろうとした矢先、次の日に会社の上司として赴任してきた津村に本気で恋をしてしまう…OL達の恋模様を描く作品。

 著者の作品はこれが初めてとなるんだが、どうやら見くびっていたらしい。思った以上に出来が良い。ここまでぐちゃぐちゃした人間関係をしっかり収束させてくれるとは思ってもみなかった。人間関係を描くにはきちんとした才能が必要だけど、どうやら意識的にそういう作品を読んでなかったんじゃなかったんじゃなかろうか?色々読んでるつもりでも、まだまだ読書は深いものがあるらしい。