■
惑星連合宇宙軍にその人ありと謳われつつ、その実強運とゴマスリで出世したと言われるジャスティ・ウエキ・タイラー。彼が指揮する乗艦“阿蘇”が、彼のお陰で被った被害と赫躍たる戦果。そして宇宙軍の宿敵ラアルゴンとの戦いの行方を描く、無責任男第一作。
ライトノベル発掘の中で読んでみた作品。思えばこれが出てから17年か。単に都築和彦のイラストが気に入らないというだけの理由でこれまで読んでなかったのだが…これは大失敗。17年前にこれを読んでいたら、これまでに読んだライトノベルの数は跳ね上がっていただろう。何でこんなにツボにはまる作品をここまで読んでなかったのやら。
後書きで分かったんだけど、大昔に『クレイジー大逆転』と『海底軍艦』(1963)の二本立てを映画館で観て以来、このカップリングで小説を書いてみたかったとか…道理でツボにはまる訳だ。
多分、これまでの空白期間を埋めるために次々と読んでいくことになるだろう。