ゴーラの追っ手に追われるグイン一行は追っ手をまくため街道を離れて山中に入るが、そんな彼らの前に姿を現す不気味な城。明らかに怪異の気配のするその城に、まるで誘われるように入っていくグイン。その城の当主コングラス伯爵から告げられる恐るべき内容とは…

 グインのパロ入りを前に、やや外伝的な物語が展開する。確かにこういったファンタジー色が本作の売りだし、こういう脇道も楽しいので、充分楽しめた。色々と中原の秘密みたいなことを喋るコングラス伯爵の存在も、実際の物語には関わってこないっぽいし、好き放題書いたって所か?明らかに「続く」というラストの展開は、ここまで巻数が進んでもまだまだ健在。