うつうつひでお日記
うつうつひでお日記
posted with amazlet on 06.07.22
吾妻 ひでお
角川書店 (2006/07/06)

 アル中病棟から生還したものの、鬱は収まらず、更に仕事もないという状態で、発表する媒体もないまま毎日描いた約半年にわたる著者の絵日記をここに公開。

 現在のブログが流行る前、サイトの方でブログ形式に毎日公開日記を書くのが流行っていた。私も仕事のメモ代わりに3年ほど実は書いていたのだが(今はそのサイト閉鎖)、人の日記を読んで楽しいというか、頷けるのは、その日何を食べてどんな本を読んだか。と言うのを延々と書いているサイトだったりした。まさに本作はその紙媒体板で、何となくうんうんと頷きながら読むことが出来た。暇に任せて読んでる膨大な読書量と言い、ちょっとしたノウハウなど参考に出来ることも多いけど、本作の醍醐味というか、ヤバイのは、読んでいるとこっちまでなんか鬱っぽい気分にさせられる所。これ買って一気に読んだらしばらく動くのが億劫になったほど。危険な本だ。

 習作で他の人の漫画キャラを描いてみたりするのも見ていてなかなか楽しい。しかし著作権の問題とか大丈夫なのかね?