沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ2
夢枕 獏
徳間書店 (2004/07/21)
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 唐の都長安に次々と起こる怪異に巻き込まれていく空海と逸勢。空海はこれら一連の事件は当時より半世紀も前に死んだ楊貴妃にその発端があると睨む。だが都の怪異はやがて空海自身を敵として呪による攻撃を仕掛けてくるようになっていく。

 てっきり「陰陽師」同様にミニストーリーの組み合わせで物語が展開していくものだと思っていたら、話はかなり壮大なものへと変化している。著者の思い入れがたっぷり詰まっていることを感じさせる作品。