沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻之四
夢枕 獏
徳間書店 (2004/09/16)
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 長安で起こっている全ての怪異は楊貴妃から来ている。それがはっきりした今、空海は関係者の大部分を楊貴妃と縁の深い驪山に集め、そこで宴を張ることとした。何が起こるか空海自身分からないままの見切りだったが、そこに現れた者たちは…

 空海長安における冒険の完結編。本編である楊貴妃の物語に関してはいかにも大々的に語られている割に3巻の時点で物語が読めてしまったのであんまりはまることはないけど、その後、ほんの僅かな時間で密の全てを修め、日本に帰るまでの展開の方がむしろ怒濤って感じ。枝葉末節の方が面白いというのは、物語としてはどうなんだろう?