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絶望系 閉じられた世界 電撃文庫 (1078)
posted with amazlet on 07.04.30
建御の部屋に突然珍客が大挙して訪れた。天使と悪魔、幽霊に死神…彼らは建御が何を言おうとも部屋に居座って消えようとしない。仕方なく友人の杵築に相談するも、杵築自身はそんな状況を見ても全く動じることなく、むしろ年下の従妹ミワの事ばかり考えていた…
これまで著者の作品を数多く読んできたけど、その中では殊更エロと残酷性は避けられていたような節があった。しかし、色々溜まっていたのだろうか?本作はまさにその方向に振り切れてしまったような作品に仕上がっている。しかも徹底して乾いた描写でこれだけのものを描ける実力があるとは思いもしなかった。はっきり言ってこれまでの著者作品では一番驚かされた。