人を見るだけで死に追いやるという邪眼を持つフクロウ。アメリカ軍によって“ミネルバ”と命名されたこの生物兵器が事故で日本に解き放たれた。アメリカから派遣されたケビンとマイケルは、13年前このフクロウを撃った日本の猟師鵜平を引っ張り出すのだが、かつて“ミネルバ”を撃った際、妻を失っていた鵜平はすっかりやる気を失っていた。そんな彼を連れ出したのは養女の輪だった。

 ストレートで奥が深い。著者の作品はみんな同じだけど、読んでいてとても燃える。本作はマンガ一冊分で、ただ一羽のフクロウを撃つというだけの話なのだが、それにまつわる話が奥深く、四人のキャラがそれぞれちゃんとキャラ立ちしているので、読み応えがあり。やっぱりなんだかんだで著者のファンだから、とても楽しませてもらった。