[映画]こんな物語はどうだろう?

 仮に『ターミネーター』をベースにしてみます。
 未来から送られたTシリーズサイボーグの中には、現実の人間社会に溶け込み、《特定のインプット》を受けると活動を再開するタイプのものが存在する。人間の皮をかぶり、活動時間によって見た目には老化もするが、中身は機械なので、いったん活動を開始すると変わらぬパワーを解放し、あらゆるものを破壊尽くしてしまう。
 …我ながら陳腐な物語であることは理解してますし、他のどんなSF作品でも使い古された物語であることは分かります。物語性に関してはカスみたいな『トランス・フォーマー』はその典型例ですな。アニメの『伝説巨神イデオン』もそうか。SFでは何かと使いやすい設定です。

 ただ、ここで重要な部分、≪特定のインプット≫というものをあるキー・ワードにすると、SFでない物語にすることが出来ます。
 そのキー・ワードとは
 「ジョン・ランボー


 …と言うことで、『ランボー 最後の戦場』観てきました。物語のフローはまさにこの通り。だけどこの作品は物語で観る作品じゃないので、これで良いんでしょう。
 物語はともかく描写に関してはすさまじかったです。物語冒頭で本物の死体の山を見せられるわ(しかも腐乱したやつとか焼き殺されたのとかスペアリブ状態だとか)、劇中でも『スキャナーズ』よろしく頭をふっ飛ばされたり、手足を切り刻まれたり、はらわたぶちまけたりと、これでもか!というほどにゴアシーンが連続。その中で死体の山を築いていくスタローンは、もはや鬼神の域に達してますな。
 正直映画観る前にポップコーン買ったのをちょっと後悔したくらいでしたから(全部食ったけど)。
 細かいことはその内本家の方に上げますが、残酷シーンが苦手な人は『ランボー』好きでも劇場で観るのはやめた方が良いです。逆にそう言うのが好きな人は是非とも劇場で!
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