いや、奴なら…
これまでの浮かれ気分が急激に落ち込んでしまい、妙にやる気の起きない日。こういう時は頭空っぽにして観られる映画を観るに限る。
こういう時に東映の70年代作品がぴったり。
という事で、選んだのが「女必殺拳」でした。
私がこどもの頃のマドンナだった志保美悦子の初主演作です。
志保美悦子と言えば「キカイダー01」でのビジンダー役がもうなんとも…って奴ですが、本作はその狙いにぴったり。ストーリーそのものは本当に陳腐そのものとはいえ、色気とアクション、残酷シーンの目白押し。そうそう。まさしくこれが観たかったんです。この年『直撃!地獄拳』にも主演した千葉真一も登場。ゴアシーンもかなりあって、敵の内臓を引きずり出すとか、殴ったら首が180度くるっと回るとか、とんでもないシーンも結構あります。
特に本作は敵が出てくると白い文字で「蒼心流武術 スピンゲル」とか出てくる特撮風味が素晴らしい。
登場人物も東映特撮ではお馴染みの面々ばかりで、観てるだけでついにやにや。
知り合いの大半は拍手を送るでしょう。
ただ、一つ不満点も。
志保美悦子の兄役を宮内洋が演じてますが、後半あっけなく刺客の手によって殺されてしまいました。
いや、この次のシーンは当然「ズバーッ」とか言って真っ赤な車で走ってきて欲しいんだけどなあ。いや、もちろんそんな事したら物語は無茶苦茶になるんだけど。