こんな皮肉もあり。
『サンキュー・スモーキング』を拝見。
私自身煙草を吸いますが、本作は煙草業界を擁護するロビー活動家を主人公とした作品と言うことで、どんなのが出来るか?と思ってましたが、極めて皮肉に満ちたものに仕上がってました。
敵を知るためには味方の戦力をまず知る。孫子の兵法ですが、主人公は煙草の害のことを百も承知の上で、それをうまくかわしながら論理を展開させ、相手を煙に巻いていきます。
結果として、観てる側には煙草の害がよく分かるという寸法。ストレートに煙草を批判するよりよっぽどこっちの方が応えますわ。こういうつくり方もあるんですね。
成る程と思えたのは、黒を白にするのが活動の目的ではないようで、黒を灰色にしてしまえば勝利できるのですな。弁護士もこれが目的になるんですかね?勉強になりました。
サイトのために調べてみたら、監督のジェイソン・ライトマンはアイヴァン・ライトマンの息子でした。意外なつながり。ちなみにこの年に親父のアイヴァンが監督したのは『Gガール』だったりして。