東映映画の醍醐味は続編にあり

 先日「女必殺拳」観ましたが、かなり面白かったので、続編の「女必殺拳 危機一発」を借りて観ました。
 70年代東映アクション映画の場合、当たりが出るとすぐさま続編を作るのですが、続編は基本的に物語は同じで、内容はネタ化させるか残酷度を上げるかで、それを楽しむのが正しい観方でしょう。「直撃!地獄拳」と続編の「大逆転」を見比べてみると面白いですよ。

 この作品の場合はネタ化はさほどではないものの、残酷度が異様に上がってるのが特徴で、特に女性に対する暴力シーンはかなりキてます。フェミニストが観たら絶対抗議もの。目玉に剣を刺すシーンとか、思わず声が出るほどでした。
 もちろんナチュラルなネタも多数。
 白衣の医者のメス持った右手を斬り落とすシーンがありますが、これが実に良い。右手が斬り落とされてるはずなのに、かがんだら懐からしっかり右手が覗いてました。編集で何とかしようという気がないらしく、その辺も当時の早撮りの状況が垣間見えて楽しかったです。
 どんな残酷にしてもやっぱり笑えてしまう。やっぱり当時の東映映画は素晴らしいです。
女必殺拳 危機一髪
直撃地獄拳 大逆転