三池ワールド

 三池崇史監督とは、今の邦画界を一種代表する監督の一人ですが、この人の作る映画って、この人しか作れない作らない作品が多く、それらをとりあえず私は「三池ワールド」と呼んでます。まともな作品も時々は作るのですが、やっぱりこの人の臭いがする映画が面白いです。
 特徴としてはストーリーは最初から破綻していて、設定も無茶苦茶。しかも奇人若しくは変態しか登場せず、ノリと残酷描写だけでコミカルに突っ走る。と言うところでしょうか?『ウルトラマンマックス』が私の中で妙に評価高いのはこの人の監督作品があってのことです。
 私が最初にこの人の作品を知ったのは『オーディション』でした。ちょっと前にアメリカでやったホラー100選に選ばれたくらいの作品なので、興味持ったのですが、これは無茶苦茶でした。ホラーには違いないけど、むしろ「イタイ系」の無茶なサスペンス作品。ビデオで観てるだけできっつかった。「きりきりきりきり〜」
 で、昨日になりますが、やっぱり三池監督作品『殺し屋1』を拝見。ある意味『オーディション』以上にイタイ。本当にこれ、劇場で観なくて良かった。劇場で観てたら途中で耐えられなかったでしょうね。特に先端恐怖症の人は絶対観てはいけない作品です。しかしノリそのものはまさしく濃厚な三池ワールド。面白いのは面白かったですよ。
 まあ、この人だから許される作品ではあるのですが。

 さて、それで今度は『ヤッターマン』を楽しみにさせていただきましょう。
オーディション
殺し屋1 特別プレミアム版