群像劇というもの

 夏風邪引いてしまいました。昨日映画観に行った時、妙に冷房が効きすぎてるんじゃないか?と思ってましたが、どうやら既にその時に体温調節がおかしくなっていたようです。昨日から今日までごほごほと言ってましたが、そろそろ熱も落ちたようで、一安心。
 ところで昨日観たのは『崖の上のポニョ』…ではなく、『クライマーズ・ハイ』です。『ポニョ』は子供多そうだし、もっと人が少なくなったら行くつもり。
 『クライマーズ・ハイ』は監督が原田眞人。この人、今までのイメージは80年代の、本気でどーしようもないアイドル映画の監督というのでしかありませんでした。最近は日本の歴史を題材にした作品が多いですが、今ひとつ乗り切れず。
 しかし、本作で完全に評価を変えました。こんな題材を2時間半全く飽きさせない作品を作ってくれるとは。
 本作にも主人公は確かに存在しますが、見所はむしろ群像劇として。でしょうね。数々のキャラがそれぞれ個性を出しつつ、画面の中心となっていく。それではっきり主人公を中心としてぶれない作品を作ってました。
 特に最近の邦画では群像劇は極めて作られにくい状況です。50年代〜60年代は大物監督が群像劇を乱発してましたが、今やほとんど観ることが出来ず。強いて言えば三谷幸喜の『THE有頂天ホテル』くらいだったかな?
 …あ、水野晴郎の『シベリア超特急』もあった。
 そうか。シベ超って、実は結構色々考えて作られてたんだな。なんか再発見した気分です。
クライマーズ・ハイ (文春文庫)
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