今更だけど

 何故か創刊号から買い続けてるマンガ雑誌に「COMICリュウ」があります。というか、私生活の方ではこれとテレビ番組表しか雑誌は買ってません。
 そもそも押井守関連の記事が毎月載っているから。というだけで買っていましたが(ちなみに今月号にもちゃんとあります)、結構好みになったマンガもあったりで、割と毎月楽しんでます。
 今月の記事では、6月6日に亡くなった野田昌宏氏の追悼記事が載っておりました。チョイスが絶妙すぎるな。野田昌宏の名前だけで反応できるのはかなり古くからのSFファンくらい。私はギリギリその尻尾にくっついてる最後のSFオタになるかな?この雑誌、一体どんな年齢層を対象にしてるんだろう?
 野田昌宏と言えば、翻訳家にしてSF作家ですが、確か高千穂遙が出るまで、日本では唯一のヒロイックSFを書いてた人。代表作は「銀河乞食軍団」になるでしょうが、もう一つ「宇宙からのメッセージ」のノベライズもこの人です。映画よりも小説の方を先に読みました(ちなみにイラストは石ノ森章太郎でした)。
 でもこの人の場合、小説家としてよりも翻訳家としての方が有名かな?「キャプテンフューチャー」や初期の「スター・ウォーズ」なんかもそうですが、むしろノースウェスト・スミスシリーズの“あとがき”で知られますね。この訳は仁賀克雄氏なのですが、本作の大ファンである野田氏は、なんとその後書きで「なんだって俺ァ、他人の訳した〈シャンブロウ〉の解説なんて書かなきゃならねェんだ!」と吠えまくり、本編よりも解説の方で有名になってしまったという伝説を持ってました。何でも新訳で野田訳のが出たとか言う話も聞きますので、機会あったら読んでみたいものです。
月刊 COMIC (コミック) リュウ 2008年 09月号 [雑誌]
SFを極めろ!この50冊