「スキャナー・ダークリー」観ました。リンクレーター監督とは妙に相性が良く、観た作品の全てが★4作品という監督だけに、ちょっと期待。
 はっきり言えば期待以上。この作品は実写とアニメーションの融合。というだけで有名になった作品なのですが、実際は中身が凄い。ほとんど前知識なしで観始めたら、ものの10分程度でこれがディック原作のものと確信。
 ディック原作の作品は映画では結構あるのですが(「ブレードランナー」「トータルリコール」)、どれも言われない限り原作者が分からないものばかり。ところが本作は、おそらく初めてのディック原作の忠実な映画化。ここまでディックの世界観を忠実に作った作品があったんだ。驚きました。アニメーションも世界観に合わせて上手く作ってます。 ただ、言っておきますが、ディック原作を忠実に作ると言うことは、物語が最初から破綻してる。という意味でもありますので、ほとんどの人から駄作と言われるでしょうね。
 前から気になってた監督でしたが、どうやら本気でリンクレーター監督のファンになりそうです。
スキャナー・ダークリー 特別版