二人の監督の対比

 8月頭にNHKで放映された押井守宮崎駿の番組を連発で視聴しました。
 作りの過程を見る限り、マジで真っ正面から取り組んで他のが宮崎で、やることやったら後は人任せにしたのが押井。押井の方は徹底的にロジカルに仕事してるけど、宮崎は感性のみで突っ走った。
 と言うところでしょうか。
 宮崎の作り方は、作りながら物語を構築していくという無茶な方法でしたが、それで物語が整合性も何もない無茶苦茶なものになったことが納得。特にラストの無意味なおばあちゃんとの交流シーンは監督自身の中で納得を付けるためだけのもので、本当に全く意味がなかったことが判明。80年代ならいざ知らず、現在こんな無茶苦茶な作り方が許されるのは宮崎監督くらいでしょう。
 ただ一方押井の方は…やる気があるのか無いのか全く分からない。というか見えない。レイアウト直してるシーンは明らかにやらせの映像だし、丸投げしてスタッフに任せきってるだけって感じ。

 もうちょっと押井にもギラギラしたものが見たかった気がするなあ。今やもうそんな作り方をしたくないんだろうけど。