繭の中に入ったら…

 古典SFの傑作「盗まれた街」を読了。
 この作品は最も初期にSF小説として紹介されたらしいですが、今読んでもやっぱり傑作だと思います。
 流石4回の映像化は伊達じゃないか。
 そう言えばトンデモ映画『インベージョン・アース』もメインストーリーはこれでした。この作品で面白かったのは、「あの繭に入ったらどうなる?」という問いかけに対し「共和党員になるんだ」と答えていたのが唯一笑えるシーンでしたな。
 小説の方は、繭から出たらかえって穏やかな人間になるのですが、映画の方では全く逆に過激化してしまうのが映像と小説の違いでしょうか。特に3回目の映像化『ボディ・スナッチャーズ』はそのまんまでした。
 そう言えば「ウルトラセブン」の「狙われた街」も、多分元ネタはこれでしょうね。
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