Not even justice,I want to get truth

 丁度中学生の頃、ガンダムのお陰でアニメブームというのが来まして、特にサンライズはいわゆるリアルロボットもののアニメを量産していましたが、その中で「太陽の牙ダグラム」がありました。ガンダムよりもダグラムの方が好き。と言うと、なんかちょっとだけ高尚な思いになったので、かくいう私もよく「ダグラムの方が良いよね」とか友人に吹聴しまくってました。
 しかし今になって考えてみると、「ダグラム」というのは、実はリアルロボットの中でも極端にリアル派で、しかもこれに似た作品は過去から現在まで一切作られていないという、唯一無二の作品だったことに気づきます。
 なんせ「革命」を題材にした作品ってのは、アニメではまず作られることがありませんから。日本人はこんなに革命が好きだってのに(?)

 ところで今日映画で『チェ 28歳の革命』観てきました。
 これを観ている間に、なんかデジャヴが起こりました。これ、どっかで観たよなあ。どこだったか…上映時間内では気がつかなかったけど、終わってから「ああなるほど、これダグラムだ」と気がつきました。
 ダグラムの場合、主人公が(一応スーパーロボットに乗ってても)あくまで一兵士というのが特徴で、物語は基本的に彼の目から展開していきます。仲間達の反目から始まり、砂漠やジャングルでのゲリラ戦、徐々にゲリラの兵員が増えていき、都市部へと進行。と、物語の構成が実は同じだったりします。
 これは何も不思議な事じゃなくて、「ダグラム」の脚本には、多分にゲバラの日記や、その行動などを参考にした部分が大きかったんでしょう。推測ではありますが、多分間違ってない。
 しかし、今頃になってダグラムのことを思い起こさせるなど、なかなか『チェ』は良い作品なんじゃないかな?
 レビューの方はもうちょっと後で書きます。
太陽の牙ダグラム DVD-BOX The 25th anniversary memory
新訳 ゲバラ日記 (中公文庫)