面白かったけど、素直に面白いと言ってはいけない

 『キック・アス』観てきました。ちょっと下品すぎるというか、子役にあんな台詞言わせるのはちょっと引く。でもとにかくシナリオに関しては見事。是非原作を読んでみたくなった。
 内容的には「ウォッチメン」と同じ匂いがします。あれほど衝撃的ではないけと、これもヒーロー論に重要に関わってます。
 ケイジも結構良い感じで、枯れつつありながらマッチョな親父を好演。そういえばケイジは前からスーパーマンをやりたがってたそうだが、その前にバットマンをやってしまったことになりますな。これだったら原作版のダークナイトもできるんじゃないか?
 まあ、結局はクロエ・グレース・モレッツの魅力に尽きるって気もしますが。
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言うほど悪くない。

 『サタデーナイト・フィーバー』の続編『ステイン・アライブ』観ました。一般的には評価は結構低いけど、そんなに悪くない。スタローンの70年感覚ばりばりの演出と、80年代のロックンミュージカルが融合し、化学反応が起こるかと思ったら、得体の知れないごつごつした作品が出来てしまった感じだけど。
 そもそも80年代ってブロードウェイは最低の低迷期にあったから、この時代をモティーフにする事自体が妙だったんだけど、逆にそう言う時代が画面からにじみ出してくるのが面白かったです。
 『サタデーナイト・フィーバー』も時代を如実に映した作品でしたが、これも見事に時代性が感じられます。
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本来こんなことできないんだけど

 風邪引いてしまったらしく、今日は早退してずっと寝てました。でも中途半端に起きてしまったため。
 「ぜんぶ、フィデルのせい
 視点がとても面白い。共産主義者をカルトみたいに描いておきながら、それを完全にこき下ろしてもいないんだよな。微妙なバランスが良い。
 そもそも映画人はリベラルな人が多いので、自分自身を省みて、それを完全否定できないだけなのかもしれないけど。
ぜんぶ、フィデルのせい [DVD]

少しやりかた変えよう。

 これまで週一回を目標に更新してきたけど、これからほんのちまちま。その都度書いていくことにします。これが普通のブログの使い方ですが。
 で、今日は『バグダッド・カフェ
 今まで3回劇場で観る機会があったのに、ことごとく失敗。ようやくビデオで。これ劇場で観られなかったのは失敗だったな。見事に★★★★★。物語と言い、色彩感覚と言い、どこからどう見ても、私のツボだらけじゃん。
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とりあえず満足

 今週は『[リミット]』。棺桶の中に押し込められた男という、それだけの話。緊張感があったし、なによりアイディアが良かったので面白い作品でした。
 ビデオではやっと『機動戦士ガンダムUC1』観ました。小説の1巻と2巻をむりやり1本に押し込んだ感じですが、テンポはとても良く、よく練られた作品ではありました。
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観れなかった

 今週はとにかく忙しく、劇場では一本も観られずに終わりました。
 ビデオの方はとりあえず2本。
 『エルム街の悪夢
 リメイク版の方を観てみました。オリジナル版を糞真面目にリメイクした感じです。でも遊び心が無い『エルム街』はあんまり面白くありません。フレディ役がイングランドから"ロールシャッハ"ジャッキー・アール・ヘイリーに変更。不気味さは良いのですが、なんか潰れたカエルのように見えてしまいました。でも主役のルーニー・マーラーがなかなか可愛くて良かったです。
エルム街の悪夢 Blu-ray & DVDセット (初回限定生産)
 『ティーン・ウルフ』
 丁度この時代のハリウッド青春作品って、なんか特別な存在に憧れ、それを手に入れた子が、最後は平凡な生き方を選ぶってのが多いような気がします。同じマイケルが主演の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』も3まで観ると、その文脈で作られてますね。
ティーン・ウルフ [DVD]

忘れてた。

 昨日更新するつもりで忘れてました。
 先週になってしまいますが、観た映画は一本。『マザーウォーター』。こういう雰囲気だけの作品って実は結構すき。今回も雰囲気を堪能できました。
 某友人に言わせるとこの作品は、中年版けいおん!!だそうですが、なるほど上手いことを言う。
マザーウォーター オリジナル・サウンドトラック
 ビデオではロシア版の『12人の怒れる男』が面白かったです。オリジナルのものを下敷きにしてるのは確かですが、こちらはこちらで全く違った良さがありました。国内の差別主義民族主義そして貧富の拡大など、時事ネタが見事に取り入れられた好作です。ネタバレはしませんが、特にラストシーンの雰囲気は素晴らしいですよ。
12人の怒れる男 [DVD]